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ゴーヤの肉詰め・辛いトマトソース(file248)

料理と器・杉江保枝

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気温が上がり、ピリ辛ものがちょっぴり恋しくなる季節。今回は、やはり夏の定番であるゴーヤに挽肉を詰めて、辛みと酸味を効かせたトマトソースでいただくお料理です。作り方はさほど面倒ではありません。ハンバーグのタネをゴーヤに詰めて、蒸し焼きにしたものと考えていただければいいでしょう。ゴーヤの種とわたを取るのにほんの少し手間がかかりますが、スプーンを使ってくりぬくようにすれば簡単。わたの部分を残しすぎると苦味が増すので、こそげるようにして取り除きます。あとはオリーブオイルを引いたフライパンか炒め鍋で蒸し焼きにするだけ。ソースもトマトケチャップとレモン汁、タバスコを混ぜるだけのお手軽な味付け。それでも見た目は結構豪華ですから、おもてなし料理にもぴったりです。ビールのつまみにも最適なひと品。気温がぐんと上がってきたら、ぜひ試してみてください。

 

用意するもの(概略)

 

  • ゴーヤ(大)1本
  • 合い挽き肉120g
  • タマネギ1/2個
  • ニンニク1片
  • 塩小さじ1
  • 胡椒・ナツメグ少々
  • 玉子1個
  • パン粉大さじ2
  • オリーブオイル適宜
  • トマトケチャップ大さじ3
  • レモン汁大さじ2
  • タバスコ適宜

 

作り方

  1. タマネギとニンニクをみじん切りにし、合い挽き肉120g、玉子1個、塩小さじ1、胡椒・ナツメグ少々、パン粉大さじ2と共にボウルに入れて、よく混ぜ合わせる。最初は指先を使って全体をまとめ、徐々に手のひらを使い、やや粘りけが出るまで良くこねる。
  2. ゴーヤは両端を切り落とし、1/4に切り分け、スプーンを使って中をくりぬく。わたの部分も丁寧にこそげ落とす。
  3. 2のゴーヤに1のタネを詰め込む。両側から少しずつ詰めて、指で押してパンパンになるように詰める。
  4. 炒め鍋または高さのあるフライパンを用意し、火にかけ、温まってきたらオリーブオイル少々を引き、3の肉詰めゴーヤを、切り口の方から中火で焼く。焼き色がついたら、裏返して、もう片方の切り口にも焼き色をつける。鍋の材質によっては、鍋肌に肉が貼り付き、表面の肉がはがれる場合があるので、裏返すときは慎重に。フライ返しとトングを使って上手に裏返す。
  5. 両面に焼き色がついたら、横に倒し、やや火を弱めてふたをし、途中焼き面を変えながら、5〜10分ほど蒸し焼きにする。
  6. ゴーヤを箸やトングで挟んでみて、多少柔らかさが感じられるようなら焼き上がり。
  7. 火から下ろしてあら熱を取る。
  8. ボウルにトマトケチャップ大さじ3,レモン汁大さじ2、タバスコ適宜を入れてよく混ぜ合わせてソースにする。
  9. 6のゴーヤのあら熱が取れたら、1センチ程度の厚さに切り分け、皿に盛りつける。8のソースを添えて卓に供する。

 

ポイント1

もうお馴染みですが、ゴーヤはわたを良く取るのが美味しく作るコツです。輪切りにしたゴーヤからわたをこそげるのはちょっと面倒ですが、スプーンを使って上手に取り除いてください。ゴーヤは長めに切ってもいいのですが、1/4程度の長さの方が、わたを取りやすいと思います。最初は小口からスプーンを差し込んで回すようにします。両側から同じ動作を繰り返し、最後に真ん中をこそげると簡単です。

 

ポイント2

中に詰める肉は、合い挽きを使用。ハンバーグのタネを作るのとほとんど同じです。ゴーヤというと豚肉と合わせるイメージが強いのですが、今回は辛いトマトソースという前提で考えたので、合い挽き肉という結論に落ち着いた次第。実は豚肉でも作ってみましたが、この場合はトマトソースより辛子醤油の方が合うようです。豚肉を使った場合は、ゴーヤに包んだシュウマイみたいで、これはこれでなかなかの美味。冷蔵庫の中身と相談して、いろいろとアレンジしてみるのも楽しいですね。またソースのタバスコはお好みで。辛いのが苦手な方は、入れなくても構いませんが、やや辛みがあった方が全体の味が引き締まります。

 

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