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ゴーヤの卵焼き(file252)  

料理と器・杉江保枝

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朝ご飯にしばしば登場するメニュー。肉類をあまり食べないので、タマゴは貴重なタンパク源。オムレツや目玉焼き、だし巻きなど、いろいろとアレンジして楽しんでいますが、ゴーヤの卵焼きもそんな中の一つです。作り方には別段変わったところはなく、炒めたゴーヤにタマゴを流して、オムレツの要領で全体を良く混ぜ合わせた後、ふたをして蒸し焼きにします。和風の味かと思いきや、おすすめはトマトケチャップ。ゴーヤの苦味とケチャップの甘酸っぱさがとても良く合います。またウスターソースもなかなかのもの。いずれにせよお醤油より洋風のソースが合う卵焼きです。タマゴはもちろんですが、ゴーヤも夏のスタミナ食。ゴーヤのビタミンパワーで暑い夏を乗り切りたいものです。

 

用意するもの(概略)

タマゴ2個

塩・胡椒適宜

ゴーヤ100g(約1/2本)

ごま油適宜

トマトケチャップ適宜

 

作り方

  1. ゴーヤは縦半分に切ってタネとわたをこそげ取り、薄切りにして、塩少々をふって軽く揉んでおく。
  2. タマゴは塩・胡椒少々と共に良く割りほぐしておく。
  3. フライパンを中火にかけ、温まってきたらやや火を弱め、ごま油適宜を引いて鍋肌に馴染ませた後、1のゴーヤを入れて軽く炒める。
  4. ゴーヤに火が通ったら、やや火を強め、2の卵液を一気に流し入れ、箸でかき混ぜるようにして全体に火を通し、また火を弱めてふたをし、1〜2分ほど蒸し焼きにする。
  5. タマゴの表面が白っぽくなったら、裏に返して少し焼いて出来上がり。最初に焼いた面を上にして器に盛りつけ、トマトケチャップを添えて卓に供する。

 

ポイント1

ゴーヤのわたを良く取っておくのはお馴染みですね。わたが残っていると苦味が強くなるので、スプーンを使ってこそげ落とします。炒める場合でも、スライスした後に軽く塩を振っておくと美味しく仕上がります。ここで塩を使っているので、炒める際は塩を使わず、タマゴの味付けに際しても塩は控え目にします。

 

ポイント2

全体にさほど難しい料理ではありませんが、火加減には心配りが必要です。まずは中火でフライパンを良く熱し、ゴーヤを投じるときは少し火を弱めます。火が強すぎると、油に火が入って焦げ臭くなることがあります。ゴーヤが入ったらまた少し火を強め、全体を手早く炒めます。タマゴを入れるときにはまた火を強めます。火が弱いと底に焦げ付いてはがれなくなる場合があるからです。タマゴを入れた瞬間、じゅっという音がする程度には火を強めます。すぐに箸で良くかき混ぜ、全体に火を通してからふたをしますが、蒸し焼きにするときは弱火に。裏側を焼くときはちょっと強めの火で軽く焼き目をつける程度にします。

 

ポイント3

今回はトマトケチャップを添えましたが、もちろんお好みのソースで召し上がって結構です。洋風がおすすめと書きましたが、和風好みの方は醤油を使っても決してまずいわけではありません。ときには趣向を変えると、飽きずに食べ続けることができます。

 

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これまでのコメント[2]

No.73のきょうこさんのコメントへの返信

きょうこさん、いつもありがとうございます。
今年はうちもゴーヤを育てているので、これからかなり楽しみです。


コツというほどのことはないんですが、お料理が苦手という方の話を聞いていると、どうも失敗の原因の多くが火加減にありそうなので、老婆心ながら細かく書いてみました。


それにしてもウコッケイとは・・・! 栄養たっぷりのタマゴが毎日食べられるのでは? 庭で獲れたゴーヤとタマゴで、ぜひこの卵焼きも試してくださいね。

これは、意外な味付けですねぇ。
ウチは庭でゴーヤがとれるのですが、どちらかというと持て余し気味で(ついでに、ウコッケイもいます)いつも、ゴーヤのメニューを求めています。
もう少ししたら収穫できるようになるので、早速試してみます。
こまかなコツが色々あるんですねぇ、お料理上手な方は違うなぁと思いながら読みました。

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