トップページ > 今週のおもてなし料理 > なめこのおかか煮(file271)

なめこのおかか煮(file271)

料理と器・杉江保枝

 

dish271.gif

 

先週に引き続きなめこの料理です。今回ご紹介するのは、ダシでさっと煮付けた、ご飯のお供にぜひおすすめのひと品です。なめこには身体にいいと言われるねばねば成分が含まれています。加熱するとこの成分が煮汁に溶け出し、全体にとろみがついた仕上がりになります。熱いうちはそれほどではありませんが、冷蔵庫で一晩寝かせると、まるで煮こごりみたいにとろみが増してきます。このとろとろを熱々のご飯に欠けて食べるのが格別に美味。思わずご飯をお代わりしたくなる味です。お好みでネギのみじん切りを添えてもいいでしょう。ぜひ試してみてください。

 

用意するもの(概要)

なめこ 200〜250g

だし汁 50cc

酒 20cc

みりん 20cc

醤油 30cc

けずりぶし 大さじ3

 

作り方

  1. なめこは軽く洗っておく。山で採れたなめこの場合は石突きを取り、わかした塩水で軽く湯通ししたあと、ぬるま湯で汚れを洗い流す。
  2. 洗ったなめこをザルにとって水分を切ったあと、だし汁50ccと共に小鍋に入れて中火にかける。
  3. 鍋が沸騰してきたら、酒20cc、みりん20ccを加え、再度沸騰してきたら醤油30ccをさらに加えてきのこに火が通るまで数分煮る。
  4. なめこに火が通ったら火を止め、かつお節大さじ3を加えて全体を良く混ぜ合わせる。
  5. あら熱が取れたら器に移し、一晩冷蔵庫で寝かせれば出来上がり。

 

ポイント1

なめこの洗い方は先週の「なめことタマネギのコンソメスープ」でもご紹介しましたが、「塩水で湯がいてから洗うといい」とのコメントをきょうこさんからいただきました。なるほど、熱湯で湯がくことで汚れが落ちて雑菌もなくなり、洗うのが楽な上、味も良くなります。ただし市販されている袋入りのなめこは軽く洗うだけで十分です。なめこは加熱するとどんどんねばねば成分が外に溶け出してきますので、だし汁は少しで十分。煮付ける時間も、なめこに火が通ればよいと考えて、さっと煮る程度に。味付けはやや濃いめの方が美味しく仕上がります。かつお節は火を止めてから加えてください。その方が香りが逃げずに仕上がります。

 

ポイント2

煮上がってすぐでも食べられないことはありませんが、一晩寝かせてねばねばを落ち着かせた方が美味。冷えるとまるで煮こごりみたいになります。このぬるぬるを熱々のご飯にかけて頂きましょう。つるっとした舌触りが何とも言えず美味しいひと品です。

 

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://3lives.net/mytest/mt5/mt-tb.cgi/490

コメントする


このサイトについて

  • 料理作家・杉江保枝がプロデュース。「きちんと作って、きちんと食べる」をコンセプトに、美味しいお料理とこだわりの食生活をご案内します。
  • 杉江保枝