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なめことタマネギのスープ(file270)

料理と器・杉江保枝

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山形からなめこが届きました。まったくの天然というわけではありませんが、ほぼ天然に近いなめこです。ご覧のように、とにかく大きい。香りも強く、味も濃いようです。赤く色づいた紅葉の葉っぱや土をいっぱいつけたまま、都会に運ばれてきた山の幸。早速ぬるま湯で丁寧に汚れを落として料理しました。これはそんな中のひと品。コンソメスープです。少し色がつくまで炒めたタマネギと、たっぷりのなめこを合わせます。スープは市販の顆粒コンソメを使用。お味噌汁やきのこ汁とはまた違った味わいです。つるつるっと喉越しも楽しみながら、いただきました。天然のなめこはなかなか手に入らないかもしれませんが、もし手に入ったらぜひ使ってみてください。

 

用意するもの(3〜4人分 概略)

なめこ 260g

タマネギ 1/2個

塩少々

顆粒のチキンコンソメ小さじ2

水600cc

オリーブオイル小さじ1/2

塩・胡椒適宜

 

作り方

  1. なめこは石突きを取ってぬるま湯で洗い、汚れを丁寧に落とす。取りにくい箇所がある場合は、竹串などで軽く撫でると良い。
  2. タマネギは櫛形に薄くスライスする。
  3. 鍋を火にかけ、温まってきたらオリーブオイル小さじを引き、タマネギを加えて軽く塩をして炒める。弱火でじっくり時間をかけて、多少色がつく程度まで炒める。
  4. タマネギに色がついてきたら、水600ccを加えて火を強め、煮立ってきたら顆粒のコンソメ小さじ2を加えて全体を良く混ぜ合わせる。
  5. 4に1のなめこを加え、さらに加熱し、アクが浮いてきたらすくう。
  6. 最後に塩・胡椒で味を調えれば出来上がり。

 

ポイント1

山で採れたなめこは汚れ落としがちょっと大変。まず石突きを取り、それからぬるま湯で丁寧に洗います。葉っぱなどは比較的簡単に採れますが、表面に付着した土がなかなか採れない場合もあります。そんなときは竹串でひと撫でするといいでしょう。内側に付着した土なども、竹串の先で軽く掻いてあげると落とせます。通常売られている栽培のなめこの場合は、ザルにとって軽く水洗いしてから使用してください。

 

ポイント2

タマネギをじっくり炒めることで、コンソメの味に深みが増します。ちょっと面倒ですが、弱火で時間をかけて炒めましょう。やや色味が着いてきたら水を加えてコンソメを入れます。コンソメは、できれば化学調味料無添加のものがおすすめです。また、コンソメの分量は製品によって多少違いがありますので、水の分量を考えて加減してください。

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これまでのコメント[2]

No.87のきょうこさんのコメントへの返信

きょうこさん、コメントありがとうございます。
なるほど塩水ですか。
早速試してみたところ、ぬるま湯だけで洗うより汚れ落ちがよく、ちょっと気になっていた土臭さも抜けました。
勉強になりました。
ありがとうございました。
またよろしくお願いします!

なめこを洋風にするという発想にびっくりです。今度、売っているのを見たら試してみますね。
この辺では、天然もののキノコはまず塩水でさっとゆがいてから洗います。
松葉やホコリが落ちますし、生のものよりは割れにくくなるので、洗いやすいと言います。

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