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カレー南蛮うどん(file280)

料理と器・杉江保枝

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カレーうどんが妙に食べたくなるときがあります。カレーライスでも、本格カレーでもなく、あくまでもカレーうどん。もちろん味は和風です。最近ではレトルトでカレーうどんのつゆも売っているようですが、美味しく食べるにはやっぱり手作りにこだわりたい。というわけで、今回はカレーうどんのレシピをご紹介。ブラウンルウから作っていますが、カレーではなくカレーうどんのつゆですから、小麦粉をさほど焦がす必要はありません。ベースがお醤油味の出しつゆですから、焦がしすぎると色が汚くなります。カレー粉と一緒に軽く炒めて、つゆに溶かしてとろみをつけます。具はシンプルにネギと豚肉のみ。南蛮というのがネギを指すという説もあるほどですから、ネギはたっぷりと使用します。ちょっと面倒ですが、一度お試しあれ。

 

用意するもの(2人前・概略)

うどん玉(ゆで) 2人分

白ネギ 1本

豚細切れ 100g

小麦粉 大さじ2.5

カレー粉 小さじ2

水 100~150cc

ダシ 300cc 500~600cc(一番と二番を半々ずつ)

酒 20cc

みりん 40cc

醤油 60〜80cc

ごま油 少々

 

作り方

  1. 小麦粉大さじ2.5はふるっておく。
  2. フライパンを火にかけ、熱くなったら弱火に落とし、1の小麦粉を入れて木べらで丁寧に炒める。ダマにならないよう、全体をよく炒め、茶色く色づいてきたらカレー粉小さじ2を加えてさらに軽く炒める。
  3. 2のフライパンを火から下ろし、水(100〜150ccを用意)を少しずつ加えながら木べらで練り、全体がクリーム状になるまでよく練り合わせておく。
  4. ネギは斜め切りにする。
  5. 鍋を火にかけ、温まってきたらごま油を少々引き、ネギ、豚肉の順番で軽く炒める。
  6. 豚肉が白っぽくなってきたら、ダシ300ccを加える。
  7. 6が煮立ってきたら酒20ccとみりん40ccを加えて一煮立ちさせ、アクをすくってから醤油60ccを加える。
  8. 3でクリーム状に練っておいたルウを7の鍋に加え、全体をよく混ぜ合わせる。煮立ってきたら弱火にし、粉っぽさが消えるまで数分煮込む。
  9. 熱湯でうどん玉を茹でてザルに取り、器に入れる。
  10. うどんに8のつゆをかければ出来上がり。

 

ポイント1

ルウを作るのは難しいという方も多いようですが、ポイントさえわかってしまうとほとんど失敗しなくなります。例えばホワイトルウの場合は、バターを使用している分、水分と馴染みにくくなっています。そこでフライパンの温度をバターが溶けやすくなおかつ粉がダマにならない温度に保ってあげればいい、ということになります。料理本などでは、一度さましたルウを、ぬるめのスープで溶く方法をあげている場合が多いのですが、冷ますよりは熱いままで水を加えてしまった方が実は失敗することが少なくなります。フライパンを火から下ろして、余熱のあるうちに水を加えてぬるい温度を作ってあげて、この温度を保ちながら少しずつ溶かしてゆくのです。温度が低くなると水は溶けずに分離しますので、そうしたらまたフライパンを火にかけ(弱火)、ぬるい温度を作り上げる、という作業を繰り返します。ブラウンルウの場合はバターを使用していませんが、原理は一緒。小麦粉が溶けやすいようにぬるめに温度を保ちながら、水少しずつを加えていけば失敗なくできあがります。

 

ポイント2

うどんのつゆですからベースはダシとしょうゆです。麺類のつゆの場合は、ややダシの香りが強い方が美味しいので、今回は一番と二番を半々にして使いました。味付けは酒、みりんと醤油。醤油の分量はお好みで調節してください。ダシを取るのが面倒な方は、市販のめんつゆを使用しても構いません。カレールウの分量が多すぎると、とろみがつきすぎて食べづらくなります。ゆるいぐらいがちょうど良いので、そのあたりもうまく調節しましょう。

 

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