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牛肉と野菜の韓国風和え物(file282)

料理と器・杉江保枝

 

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韓国料理の良いところは、とにかく野菜がたっぷり摂れること。日本の焼き肉屋さんのイメージとは違い、韓国の方は、肉を食べるときには必ずその倍以上の野菜を一緒に食べます。本格的な韓国料理を食べた翌日は、便通も良くお肌もきれいになります。そんな韓国料理の良さを取り入れて和え物を作ってみました。早い話が、ナムルと焼き肉の合体版ですが、この美味しさはかなり病みつきに。韓国風と言っても、今回は辛みはなし。肉はニンニクと醤油で味付けてありますが、全体の味付けは塩とごま油。それにビーフコンソメをちょっぴり加えてうま味をプラスしています。もちろん、辛いのが大好きな方は、肉に唐辛子を加えたり、コチュジャンを加えたりしても構いません。ご飯のおかずに良し、酒のつまみに良し、のひと品。ぜひお試しを。

 

用意するもの(概略)

 

 注)かなり多めです。5〜6人でどうぞ。

 

牛肉(薄切り切り落とし) 150g

ほうれん草 100g

豆もやし 200g

ネギ 100g

野菜の下茹で用に塩適宜

ニンニク 1片(すり下ろす)

醤油 小さじ1.5

牛肉の下味用に塩・胡椒少々

牛肉の下ごしらえ用にごま油適宜

全体の調味料として

塩小さじ1/2

ビーフコンソメ小さじ1/2

ごま油小さじ1.5

 

作り方

  1.  牛肉は幅1センチほどの細切りにし、軽く塩・胡椒したあと、おろしニンニクと醤油小さじ1.5を良く揉み込んで下味をつけておく。
  2. 豆もやしは、熱湯に塩少々を加えて2分ほど茹でて、ザルにとって冷ましておく。
  3. ネギを斜め細切りにする。
  4. フライパンを火にかけ、温まってきたらごま油を引き、1の牛肉を炒める。
  5. 牛肉に火が通ってきたら、2のネギを加えてざっと炒め、バットに広げてあら熱を取っておく。
  6. ほうれん草を茹でる。熱湯に塩少々を加えたあと、ほうれん草を根から入れ、さっと裏に返してすぐに水に取ってアクを抜く。
  7. ほうれん草の根を落とし、2センチほどの長さに切り、良く水気を絞る。
  8. 大きめのボウルに、2の豆もやし、7のほうれん草を入れ、塩小さじ1/2、ビーフコンソメ小さじ1/2、ごま油小さじ1.5を加えて全体をよく混ぜ合わせる。
  9. 8に5であら熱を取っておいた牛肉とネギを加え、さらに全体を混ぜ合わせれば出来上がり。

 

 ポイント1

ほうれん草は茹ですぎないようにしましょう。「ほうれん草はひと返し」と言われ、熱湯に投じたらすぐにさっと裏に返して水に取ります。豆もやしの茹で時間は2分ほど。こちらはザルに取ってそのまま冷まします。水にさらすと水っぽくなってしまいますので、熱いままザルに取り、冷ますのがポイント。牛肉は薄切りですからすぐに火が通ります。こちらは炒めすぎないように注意。ネギは牛肉と一緒に炒めて使いますが、肉に火が通ってから加えてさっと一混ぜする感じで仕上げます。

 

ポイント2

全体の味付けの基本はごくシンプルに塩とごま油。それに今回はビーフコンソメ(顆粒)を使用しています。これでコクとうま味が出てきます。ただ、化学調味料使用の製品の場合は味がややあざとくなるので、できれば化学調味料未使用のコンソメを使うようにしましょう。ちなみに、今回使用したのは萬有栄養の商品(BONNYのほんスープビーフ)。妙な自己主張をしない味で気に入っています。

 

ポイント3

もやしのように絡まりやすい野菜を和えるときは、なるべく大きな器を使うようにしましょう。できれば分量の倍以上はいる器を用意してください。最初は箸で切り混ぜるようにし、途中からヘラと箸の両方を使って全体をよく混ぜ合わせます。取り皿に取るときに、常に全ての材料が均等に入るようにします。些細なことですが、こうした気遣いが実は料理を美味しくする一番のコツになります。

 

 

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これまでのコメント[2]

No.95のきょうこさんのコメントへの返信

きょうこさん、いつもありがとうございます。
なるほど豆もやしのゆで汁はスープになるんですか。確かに香りがよく、甘味がありますよね。
大豆もやしは、食べつけると癖になります。普通のもやしが食べられなくなりそう・・・?

美味しそうですね!
今度作ってみます。

豆もやしの茹で汁は、塩、コショウで味をつけてネギでも浮かべると簡単なスープになります。
匂いにクセがあるので、好き嫌いは分かれますが、私は好きです。
(小大豆もやしより、ホンモノの大豆もやしの方が美味しいです)

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