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にんじんと干しぶどうの甘いサラダ(file299)  

料理と器・杉江保枝

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にんじんはなかなか料理の主役になりにくい素材です。他のものと付け合わせたり、似合わせたりすることは多いのですが、にんじんが主体になった料理というと案外少ないもの。でも、カロチンたっぷりのにんじんには、抗酸化作用があるとされ、老化防止や美容にも一役買ってくれるうれしい野菜。そこで今回は、このにんじんを使った美味しいサラダをご紹介。すり下ろしたタマネギでドレッシングを作り、さっと茹でたにんじんを干しぶどうと一緒に和えるだけ。ほんのちょっぴり加えた砂糖がにんじんの甘味を上手に引き出し、クセになる味わいを演出します。調味料は少量でも、素材の味で十分美味しくなるので、初心者でもそれほど難しくはないでしょう。しかも見た目がきれいで、ご馳走感もあります。カレーのつけ合わせにもってこいですが、もちろん普段のおかずにも重宝します。お子様でも美味しく食べられるのでは? ぜひお試しください。

 

用意するもの(概略)

にんじん 120g程度(中くらいのもの1/2本強程度)

干しぶどう 大さじ1〜2

新タマネギ 1/4個

サラダオイル 小さじ1

砂糖(三温糖) 小さじ1/2

塩 小さじ1/4強

胡椒 ほんの少々

柚子またはレモンの絞り汁 小さじ1

 

作り方

  1. にんじんは皮を剥いて長さ3〜4センチ、細さはマッチ棒程度に切っておく。
  2. 新タマネギはヘタと根を取り、なるべく目の細かいおろし金でおろす。
  3. 2のおろしタマネギをボウルに入れ、砂糖小さじ1/2、塩小さじ1/4強、サラダオイル小さじ1、レモンまたは柚子の絞り汁小さじ1、胡椒をほんの少々を加えて良く混ぜ合わせておく。
  4. 1のにんじんを熱湯で茹でる。お湯が沸いたらにんじんを入れ、箸でざっとさばいたら、沸騰を待たずにすぐにザルに取る。
  5. 4のにんじんの水気を良く切り、温かいうちに干しぶどうと共に3のドレッシングと混ぜ合わせる。全体が冷めて、味が馴染んだら出来上がり。

 

ポイント1

にんじんは生でも食べられる野菜です。茹ですぎるとくったりしてしまって美味しくないので、さっと湯通しする程度でかまいません。しゃきしゃきした歯ごたえを楽しみましょう。茹でたにんじんは、まだ温かいうちにドレッシングと和えてしまいます。干しぶどうも一緒に和えます。干しぶどうは、そのまま使用するとちょっと固いのですが、温かいにんじんと一緒にするので、すぐに柔らかくなります。気になるようでしたら、事前に白ワインや水で少しふやかしてから使用してください。

 

ポイント2

ドレッシングにはタマネギを使います。新タマネギを使うと辛みが少なく、より一層美味しく仕上がります。レシピには、「ヘタと根を取って」すり下ろすとありますが、ヘタの部分だけを落として、根の部分を支えにしてすり下ろすと、バラバラにならずにうまくすり下ろすことが出来ます。おろし金はなるべく目の細かいものを。その方が辛みも少なく、またタマネギの甘味も多く感じます。合わせる調味料は、砂糖と塩・胡椒、サラダオイルと柑橘系の絞り汁です。砂糖を入れることでにんじんの甘味が引き出されますので、これは必須。同時に、塩っ気もないとこの甘味が生きてきませんから、塩もきちんと入れてください。

 

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