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カレーコロッケ(file310)

料理と器・杉江保枝

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カレーコロッケ、といっても、カレー味のポテトコロッケではありません。カレーのルウに衣をつけて揚げたもので、クリームコロッケのカレー版と言ったところでしょうか。クリームコロッケと言えば、衣の香ばしさと共に口中に広がる、とろっとしたクリーミィな味わいが身上ですが、このコロッケもその点はひけを取りません。ただ、中身はベシャメルソースではなく、カレーのルウ。一口サイズで食べる揚げカレーと言ってもいいかもしれません。もちろん、カレールウだけでは味気ないので、炒めタマネギに合い挽き肉、さらにミックスベジタブルを加えて彩りよく仕上げてあります。ルウは焦がした小麦粉とカレー粉を混ぜ合わせる昔ながらの作り方。市販のルウを使ってもいいのですが、コロッケにするだけのとろみをつけるとなると、しょっぱくなること必定。そこで、ちょっと面倒ですが、きちんと手順を踏んで懐かしい味わいを再現。これがまたソースとの相性ばっちりで、懐かしくも香ばしい、楽しいひと品になりました。夏場は特にタネの扱いに苦労しますが、できあがってみればそんな苦労も吹き飛ぶ美味しさ。皆さんにぜひ食べていただきたい料理です。

 

用意するもの(8〜12個分 概略)

強力粉 150~200cc

カレー粉 小さじ3

水カップ 3程度

玉ねぎ 1/2個

ニンニク 1片

牛豚合い挽き肉 100g

バター 20g

水 1カップ

スープ 小さじ2

ミックスベジタブル 100g

塩・胡椒 適宜

衣用の強力粉 適宜

卵 1個

パン粉 適宜

揚げ油 適宜

 

作り方

  1. 強力粉150〜200ccをふるいにかける。
  2. フライパンを火にかけ、温まってきたら1の強力粉を入れ、焦がさないようにじっくりと炒める。うす茶色(コーヒー牛乳のような色)に色づいてきたら火を止め、カレー粉小さじ3を加えてよく混ぜ合わせる。あら熱が取れたら、水カップ3程度を少しずつ加えながら良く混ぜ合わせ、クリーム状になるまで延ばしておく。
  3. タマネギとニンニクはみじん切りにする。
  4. 鍋を火にかけ、温まってきたらバター20gを入れ、バターが溶けてきたら、ニンニク、タマネギの順で入れて炒める。塩をほんの少し加えて弱火でじっくりと、薄く色がつくまで炒める。
  5. 4に合い挽き肉100gを加えてさらに炒め、肉に五分程度火が通ったところで、水カップ1と鶏ガラスープ(顆粒)小さじ2を加え、火を強める。
  6. 5が沸騰してきたら、アクを丁寧にすくい、火を弱めたあと、2で作ったルウを加える。木べらでダマにならないようによくかき混ぜながら、粘りが出るまで煮込む。木べらで鍋底をなぞって底が見えてきたらミックスベジタブル100gを加えてさらに煮込み、ミックスベジタブルに火が通ったら塩・胡椒で味を調え、火から下ろして冷ましておく。
  7. 6が冷めたら別の容器に移して冷蔵庫に入れ、すっかり冷たくなるまで冷やしておく。
  8. 7が冷たくなったら、冷蔵庫から取り出し、全体を8〜12等分に分ける。お弁当などには小さめが使いやすいが、まとめるにはやや大きめの方がやりやすい。
  9. 強力粉をまぶしたあと、溶き卵をくぐらせてパン粉をつけるが、手の熱で溶けないよう、さわっている時間は極力短くするのがコツ。溶き卵をくぐらせるまでは形にこだわらず、パン粉をつける段階で初めて俵型に成形するとよい。パン粉をつけたら、再び冷蔵庫へ戻し、15分程度冷やす(扱いやすくするため)。
  10. 180度程度(やや高温)の油で手早く揚げれば出来上がり。

 

 ポイント1 

ブラウンルウを作るとき、バターや油を使用する場合がありますが、今回は油は使用しません。から煎りして、水でといて作ります。油を使用していると、水分と分離してダマができやすくなりますが、から煎りした小麦粉を水でとくだけですから、失敗することなくできあがります。ただし、フライパンが熱すぎると小麦粉に粘りが生じてダマができます。フライパンのあら熱が取れてから、水を加えてクリーム状に延ばします。きちんとクリーム状に延ばしてあれば、スープに溶かしたときもダマはできません。なお、今回は扱いやすく粘りを出すために強力粉を使用しています。

 

ポイント2

コロッケにするわけですから、かなりのとろみが必要です。木べらで鍋底をなぞって底が見え、なおかつルウの戻りが少し遅いな、と感じる程度のとろみに仕上げます。冷えると堅くなるので、あまりとろみをつけすぎるのも問題ですが、とろみがないと成形できませんので、うまく調整しましょう。これだけのとろみをつけるとなると、市販のルウではしょっぱくなってしまいます。どうしても市販のルウを使いたい方は、別にブラウンルウも作ってとろみを加える必要があるでしょう。

 

ポイント3

小麦粉とカレー粉には基本的に味はついていませんから、鶏ガラの顆粒スープと塩・胡椒で味付けします。しょっぱくしてしまうと、ソースをかけるというコロッケならではの醍醐味がなくなってしまいますので、味付けには要注意。ちょっと足りないかな、でも美味しいよな、という味を心がけてください。具にはタマネギ、挽肉の他にミックスベジタブルを使用していますが、角切りのじゃがいも(予め茹でて使用)を使ってもいいでしょう。成形するときに、中にプロセスチーズを入れ込めば、カレーチーズコロッケになります。いろいろと試してみてください。

 

ポイント4

揚げ油はやや高温で。油に塩をほんのひとつまみ落としてみて、ぱちぱち言う程度の温度です。低温ではからりと揚がりませんし、長時間油に入れておくとパンクの原因になります。高温で手早く火を通すのがコツ。箸で持てないようなら、フライ返しなどを使ってうまく揚げてください。

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