料理と器・杉江保枝
このエントリーのトラックバックURL:
http://3lives.net/mytest/mt5/mt-tb.cgi/970
カレーコロッケ、といっても、カレー味のポテトコロッケではありません。カレーのルウに衣をつけて揚げたもので、クリームコロッケのカレー版と言ったところでしょうか。クリームコロッケと言えば、衣の香ばしさと共に口中に広がる、とろっとしたクリーミィな味わいが身上ですが、このコロッケもその点はひけを取りません。ただ、中身はベシャメルソースではなく、カレーのルウ。一口サイズで食べる揚げカレーと言ってもいいかもしれません。もちろん、カレールウだけでは味気ないので、炒めタマネギに合い挽き肉、さらにミックスベジタブルを加えて彩りよく仕上げてあります。ルウは焦がした小麦粉とカレー粉を混ぜ合わせる昔ながらの作り方。市販のルウを使ってもいいのですが、コロッケにするだけのとろみをつけるとなると、しょっぱくなること必定。そこで、ちょっと面倒ですが、きちんと手順を踏んで懐かしい味わいを再現。これがまたソースとの相性ばっちりで、懐かしくも香ばしい、楽しいひと品になりました。夏場は特にタネの扱いに苦労しますが、できあがってみればそんな苦労も吹き飛ぶ美味しさ。皆さんにぜひ食べていただきたい料理です。
用意するもの(8〜12個分 概略)
強力粉 150~200cc
カレー粉 小さじ3
水カップ 3程度
玉ねぎ 1/2個
ニンニク 1片
牛豚合い挽き肉 100g
バター 20g
水 1カップ
スープ 小さじ2
ミックスベジタブル 100g
塩・胡椒 適宜
衣用の強力粉 適宜
卵 1個
パン粉 適宜
揚げ油 適宜
作り方
ポイント1
ブラウンルウを作るとき、バターや油を使用する場合がありますが、今回は油は使用しません。から煎りして、水でといて作ります。油を使用していると、水分と分離してダマができやすくなりますが、から煎りした小麦粉を水でとくだけですから、失敗することなくできあがります。ただし、フライパンが熱すぎると小麦粉に粘りが生じてダマができます。フライパンのあら熱が取れてから、水を加えてクリーム状に延ばします。きちんとクリーム状に延ばしてあれば、スープに溶かしたときもダマはできません。なお、今回は扱いやすく粘りを出すために強力粉を使用しています。
ポイント2
コロッケにするわけですから、かなりのとろみが必要です。木べらで鍋底をなぞって底が見え、なおかつルウの戻りが少し遅いな、と感じる程度のとろみに仕上げます。冷えると堅くなるので、あまりとろみをつけすぎるのも問題ですが、とろみがないと成形できませんので、うまく調整しましょう。これだけのとろみをつけるとなると、市販のルウではしょっぱくなってしまいます。どうしても市販のルウを使いたい方は、別にブラウンルウも作ってとろみを加える必要があるでしょう。
ポイント3
小麦粉とカレー粉には基本的に味はついていませんから、鶏ガラの顆粒スープと塩・胡椒で味付けします。しょっぱくしてしまうと、ソースをかけるというコロッケならではの醍醐味がなくなってしまいますので、味付けには要注意。ちょっと足りないかな、でも美味しいよな、という味を心がけてください。具にはタマネギ、挽肉の他にミックスベジタブルを使用していますが、角切りのじゃがいも(予め茹でて使用)を使ってもいいでしょう。成形するときに、中にプロセスチーズを入れ込めば、カレーチーズコロッケになります。いろいろと試してみてください。
ポイント4
揚げ油はやや高温で。油に塩をほんのひとつまみ落としてみて、ぱちぱち言う程度の温度です。低温ではからりと揚がりませんし、長時間油に入れておくとパンクの原因になります。高温で手早く火を通すのがコツ。箸で持てないようなら、フライ返しなどを使ってうまく揚げてください。
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://3lives.net/mytest/mt5/mt-tb.cgi/970
レシピを検索 |
食材や調理方法、料理名などを入力すると、 |
最近のレシピから
コメントする