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豚肉味噌のきゅうりボート(file313)

料理と器・杉江保枝

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きゅうりとお味噌の相性はもとよりバッチリですが、きゅうりと豚肉の相性も捨てがたいものです。そこで、豚肉を使った甘めの肉味噌を作り、きゅうりの舟に載せてみました。肉味噌には挽肉を使用することが多いのですが、今回は豚のうま味を十分味わいたいとの思いから、バラ肉のかたまりを使用。5ミリ角程度の角切りにして、歯ごたえも十分な、ちょっとワイルドな肉味噌に仕立てました。ねぎとしょうがを利かせた肉味噌は、それだけでもクセになるうまさ。熱々のご飯に載せれば何杯でもいけそう。きゅうりに載せる必要なんてないんじゃないの? と思われるかもしれませんが、これがまた何とも美味しいのです。片手に持ってがぶりと食べれば途端に夏の暑さを忘れます。お食事前のビールにぜひおすすめのひと品。お好みで七味や一味唐辛子をかけてお召し上がりください。

 

用意するもの(概要)

きゅうり 適宜

 

豚バラ固まり 125g

ねぎ 1/2本

しょうが 10g

ごま油適宜

砂糖 小さじ3

日本酒 大さじ2

みりん 小さじ2

味噌 大さじ4〜5

 

作り方

  1. 豚バラ固まりは5ミリ角程度に細かく切り分け、熱湯でさっと茹でて余分な油を抜き、キッチンペーパーなどに取って水分を取り除いておく。
  2. ねぎと生姜はみじん切りにする。
  3. 鍋を中火にかけ、温まってきたらごま油適宜を引いて、ねぎ、しょうがの順番で炒める。
  4. ねぎが透き通ったら、1の豚肉を加えてさっと炒めたあと、砂糖小さじ3を加えて全体を良く混ぜ合わせ、さらに日本酒大さじ2,味噌大さじ4〜5を加えて全体を練り合わせるようにしながら火を通す。
  5. 水分が飛んで味噌に火が通ったら、みりん小さじ2を加えてつやが出るまで練り上げれば出来上がり。熱いままでも食べられるが、冷めて豚の脂が落ち着いたときが食べ頃。できれば一晩冷蔵庫で寝かせると良い。
  6. きゅうりはヘタと先端を落とし、4等分したあと縦1/2に切り、種の部分をスプーンでこそげて舟の形にする。
  7. 6のきゅうりにできあがった肉味噌を適宜載せ、皿に盛りつけ卓に供する。

 

ポイント1

豚バラ肉は小さい角切りにして、一度湯通ししてから調理します。これは単純に脂分が気になるから。脂分がもったいない、という方はそのまま調理してもかまいません。逆に、バラ肉では油が多すぎると思われる方は、赤身の多い部位か、赤身の多い挽肉を使用するといいでしょう。この場合は湯通しは必要ありません。

 

ポイント2

味付けは甘めです。砂糖がやや多めに入っています。この甘味が食欲をそそるのですが、甘いのが嫌い、という方は控えてもいいでしょう。砂糖の他に、仕上げにみりんを入れてツヤを出しています。みりんだけで味付けするという手もありますが、肉味噌の場合はあまり上品に仕上げても、美味しく感じるかどうか微妙なところ。もちろんお好みですからその辺りはご自分で調節なさってください。

 

ポイント3

きゅうりは種の部分を取って舟形にします。種の部分がもったいないという方は取り除かずそのまま使ってもかまいません。また、どうしても捨てられない、という方も、サラダなどに流用してもいいでしょう(ただし、水分が多いので扱いにくい点をお忘れなく)。盛りつけるときに据わりが悪ければ、底の部分も切り取って平らにしてあげましょう。切り取った部分も、もちろんサラダなどに流用できます。

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