トップページ > 今週のおもてなし料理 > 米なすの田楽(file316)

米なすの田楽(file316)

料理と器・杉江保枝

dish316.gif

 

米なすを見ると田楽が食べたくなります。とろっとした茄子にからむ田楽味噌の味。何とも言えません。米なすの田楽にはいろいろと作り方があって、お料理やさんなどでよく見かけるのは、油で揚げた茄子に味噌がかかったもの。あれはあれでコクがあって熱々で、とても美味しいのですが、家庭でこの大きな茄子を揚げるのは大変です。それに油を使っている分、カロリーもぐんと上がってしまいます。そこで今回は電子レンジとオーブントースターを併用した方法をご紹介。これならあまり面倒な作業もなく作れますし、その間、ガス台が空きますので、別の料理と並行して作業することができます。電子レンジに頼るのははっきり言って好きではないのですが(美味しさの点から言えば、やっぱりちゃんと火を通した方が勝ち!)、これはこれで「有り」かな? と思っています。包丁づかいなどを考慮して、中級者向けにランクしてありますが、初心者でも十分に美味しくできる料理です。チャレンジしてみてください。

 

用意するもの(2人分概要)

米なす 1個

味噌 大さじ3

みりん 大さじ1

だし汁 大さじ2

ごま油 小さじ2

白ごま 少々

 

作り方

  1. 米なすはヘタの下部をくるりと切り取ってタテ半分に切り、皮の際から丸く包丁目を入れ、さらにタテ2筋、横5筋程度の切れ目を入れて賽の目になるようにする。
  2. 1の茄子を耐熱容器に入れ、フタまたはラップをして、600wの電子レンジで3分加熱し、取り出したらフタまたはラップを外さずに、そのまま放置しておく。
  3. 小ぶりのボウルに味噌大さじ3,みりん大さじ1、だし汁大さじ2を入れて軽くかき混ぜ、ラップなしで600wの電子レンジで1分加熱し、取り出したら全体を良く混ぜ合わせる。
  4. 2の茄子を容器から取り出す。オーブントースターの皿の上にアルミホイルを敷き、その上に茄子を並べ、片身につき小さじ1程度のごま油をスプーンの背などを利用して表面に塗る。
  5. 4の茄子の上に2の田楽味噌を載せ、オーブントースターで5分ほど加熱する。ワット数や温度が調節できるオーブントースターの場合は、高めの設定で。
  6. 焼き上がったら器に盛りつけ、白ごまを振って出来上がり。

 

ポイント1

米なすの切れ目は、軽く包丁目が入っている程度で大丈夫です。食べるときにスプーンを添えれば、繊維に沿ってこそげることができますので、心配要りません。ヘタは少し残します。見た目の問題もありますが、ヘタを取ってしまうと、切り口からせっかくの茄子の水分が逃げてしまうことがあります。ヘタの下部、邪魔な部分は丁寧に取り除いておいてください。

 

ポイント2

田楽味噌は、赤味噌と白味噌を混ぜ合わせて作ることが多いのですが、ご家庭の場合ですと、味噌は大抵一種類しか置いていないと思います。お味噌の種類はお好みで、白でも赤でもかまいません。味付けは、このレシピの場合はややしょっぱめです。茄子の甘さと合わせるとちょうど良い味加減かと思いますが、田楽味噌は絶対に甘くなければいや、という方もいらっしゃると思います。そういう方は、みりんの他に、お好みの量の砂糖を混ぜるといいでしょう。甘口の白味噌を使うのも一つの方法です。このあたりは各自のお好みでアレンジを。なお、味噌をラップなしで温めるのは、水分を飛ばすため。ラップをすると仕上がりがべちょっとして美味しくない上に、扱いが難しくなるので注意してください。

 

ポイント3

電子レンジで加熱したあと、茄子にはごま油を塗ります。この過程は省いてしまってもかまいませんが、油があるとないとでは、コクに違いが出てきます。また、茄子の味わいも深くなるような気がします。このあたりもお好みですが、できれば油を塗ってから焼いた方がいいでしょう。

 

 

 

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://3lives.net/mytest/mt5/mt-tb.cgi/1017

コメントする


このサイトについて

  • 料理作家・杉江保枝がプロデュース。「きちんと作って、きちんと食べる」をコンセプトに、美味しいお料理とこだわりの食生活をご案内します。
  • 杉江保枝