料理と器・杉江保枝
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米なすを見ると田楽が食べたくなります。とろっとした茄子にからむ田楽味噌の味。何とも言えません。米なすの田楽にはいろいろと作り方があって、お料理やさんなどでよく見かけるのは、油で揚げた茄子に味噌がかかったもの。あれはあれでコクがあって熱々で、とても美味しいのですが、家庭でこの大きな茄子を揚げるのは大変です。それに油を使っている分、カロリーもぐんと上がってしまいます。そこで今回は電子レンジとオーブントースターを併用した方法をご紹介。これならあまり面倒な作業もなく作れますし、その間、ガス台が空きますので、別の料理と並行して作業することができます。電子レンジに頼るのははっきり言って好きではないのですが(美味しさの点から言えば、やっぱりちゃんと火を通した方が勝ち!)、これはこれで「有り」かな? と思っています。包丁づかいなどを考慮して、中級者向けにランクしてありますが、初心者でも十分に美味しくできる料理です。チャレンジしてみてください。
用意するもの(2人分概要)
米なす 1個
味噌 大さじ3
みりん 大さじ1
だし汁 大さじ2
ごま油 小さじ2
白ごま 少々
作り方
ポイント1
米なすの切れ目は、軽く包丁目が入っている程度で大丈夫です。食べるときにスプーンを添えれば、繊維に沿ってこそげることができますので、心配要りません。ヘタは少し残します。見た目の問題もありますが、ヘタを取ってしまうと、切り口からせっかくの茄子の水分が逃げてしまうことがあります。ヘタの下部、邪魔な部分は丁寧に取り除いておいてください。
ポイント2
田楽味噌は、赤味噌と白味噌を混ぜ合わせて作ることが多いのですが、ご家庭の場合ですと、味噌は大抵一種類しか置いていないと思います。お味噌の種類はお好みで、白でも赤でもかまいません。味付けは、このレシピの場合はややしょっぱめです。茄子の甘さと合わせるとちょうど良い味加減かと思いますが、田楽味噌は絶対に甘くなければいや、という方もいらっしゃると思います。そういう方は、みりんの他に、お好みの量の砂糖を混ぜるといいでしょう。甘口の白味噌を使うのも一つの方法です。このあたりは各自のお好みでアレンジを。なお、味噌をラップなしで温めるのは、水分を飛ばすため。ラップをすると仕上がりがべちょっとして美味しくない上に、扱いが難しくなるので注意してください。
ポイント3
電子レンジで加熱したあと、茄子にはごま油を塗ります。この過程は省いてしまってもかまいませんが、油があるとないとでは、コクに違いが出てきます。また、茄子の味わいも深くなるような気がします。このあたりもお好みですが、できれば油を塗ってから焼いた方がいいでしょう。
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