料理と器・杉江保枝

焼きりんごというと、りんごを丸ごと焼いたものを連想しますが、今回ご紹介するのは、切ったりんごを焼いた料理です。しかも、電子レンジで火を通したあと、オーブントースターで焼くだけですから、どなたでも失敗なく手軽に調理していただけます。調理がシンプルなのと同様、見た目も実にシンプル。物足りないなとお感じになる方も少なくないでしょう。でも、実はそこがミソ。この焼きりんご、このまま食べてももちろん美味しいのですが、このあとのアレンジが自由自在。シナモンを振りかけるも良し、生クリームを添えるのも良し、もちろんその両方を添えても構いません。さらに、肉料理のつけ合わせとしても大活躍。ローストビーフや鴨のロースト、鹿肉のローストなどと相性が良く、マッシュポテトと合わせてお使いいただけば、いつものひと皿がちょっとしたレストランの趣になります。そのまま食べる場合は、ワインとの相性がバッチリ。軽いおつまみ代わりにも重宝します。おやつに、つけ合わせに、おつまみに。応用範囲の広いりんご料理です。
用意するもの
りんご 1個
レモン汁 大さじ1/2
水 大さじ2
砂糖 大さじ1
作り方
- りんごは皮を剥いて芯を取り除き、16等分の櫛形に切り分ける。
- 1のりんごをふた付きの耐熱容器に入れ、砂糖大さじ1を全体にまぶしつける。
- レモン汁大さじ1/2と水大さじ2を混ぜ合わせ、2のりんごにかけ、全体を混ぜ合わせ、フタをして電子レンジ(600W)で3分ほど加熱したあと、一度ふたを取って全体を再度混ぜ合わせ、再びフタをして10分ほど放置する。
- 3をグラタン皿などに丁寧に並べ、汁も入れ、オーブントースターで15分ほど加熱。面倒な場合は、レンジで加熱した器をそのまま焼いても構いません。220〜230度のオーブンで10〜15分ほど焼いても良い。
- あら熱が取れたら出来上がり。そのままか、好みでアレンジしていただく。
ポイント1
りんごは電子レンジで加熱してからオーブントースターで焼き上げます。加熱する前に、砂糖とレモン汁、水を加えますが、水とレモン汁の代わりに白ワインを使っても構いません。また、砂糖も水もレモン汁も使わず、ポートワインを使用するのもお勧め。ポートワインは40ccほどを加えてりんご全体に馴染ませ、電子レンジで加熱して、レシピの通りに焼き上げます。電子レンジで加熱しただけではアルコール分は飛びませんが、焼き上がる過程でほぼ飛んでしまうので、お酒が不得手でも大丈夫。ただお子様に食べさせるには、ちょっと刺激が強いかもしれません。ポートワインを使った場合は、色がちょっと濃くなります。また、味にもコクが出て、個人的にはこちらの方が好き。ワインのつまみとしても、こちらの方が合うようです。
ポイント2
りんごは「ふじ」などの甘い品種よりも、紅玉のような酸味の強い品種の方が美味しく仕上がります。今回使用したのは、ピンクレディーという品種。ふじに比べると酸っぱいけれど、味が濃いのでちょっとクセになります。ピンクレディーはあまり市販されていませんし、紅玉もそれほど多くは出回っていないようですが、店頭で見つけたらぜひ使ってみてください。
ポイント3
焼き上げるのにはオーブントースターを使用しました。火力があまり強くない製品の場合、15分よりもっと時間がかかるかもしれません。表面に焼き色がつく程度まで焼き上げます。オーブンなら230℃程度で10〜15分。余熱をするなら焼き時間をやや短く設定し、焼き足らないようなら時間を増やすよう、ご自身で工夫なさってください。なお、焼き色をきれいにつけたい方は、焼く直前に、表面に粉砂糖を振るとほどよい焦げ目がつきます。レシピではグラタン皿に移して焼く、となっていますが、面倒な場合は、電子レンジで使用した器のまま(ただしオーブン対応の耐熱皿に限る)、特に並べ替えもせず焼き上げても構いません。
※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。
なお、通常このレシピで使用している調味料は次の通りです。
- [醤油(file291まで)] 和歌山県 湯浅 角長 手づくり醤油
- [醤油(file292以降)] 埼玉県 坂戸市 弓削多醤油 木桶仕込しょうゆ
- [みりん] 愛知県 九重味醂株式会社 本みりん九重櫻
- [塩] オーストラリア産オーガニック岩塩 500年前の塩
- [トマトケチャップ] 高知県 株式会社ケンショー(ソース工房)のトマトケチャップ
- [ごま油] 東京都 中落合 小野田製油所 玉締めごま油一番しぼり
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