料理と器・杉江保枝
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鶏鍋には鶏団子、というのがさん生家の定番です。その鍋用の鶏団子を、そのまま白菜に包み込んで煮込んでみました。ロールキャベツならぬロール白菜です。だしも鍋と同様和風で、かつお、昆布、干し椎茸の戻し汁に、しょうゆとみりんで味付けしてあります。ロールキャベツを作るときは、キャベツの枚数と中に入るタネの分量をきちんと合わせて、過不足なく仕上がるようにしますが、その点、今回はかなり適当です。白菜は8枚用意しましたが、肉団子のタネはその倍以上。余った分は、文字通り団子にして一緒に煮込みます。だったら、はじめから団子と白菜を煮込めば良いではないかという意見もありそうですが、まあそこはご愛敬。それに、白菜ロールと、ただの肉団子では、味にかなりの違いがあるのです。白菜に包まれた鶏団子には、白菜のエキスがしっかり染み込み、旨さがぎゅっと凝縮されてとてもジューシー。一方白菜なしの鶏団子は、もうちょっとワイルドな感じで、味もストレート。この違いを楽しむのも一興かと思います。もちろん、はじめから分量を合わせて作っても構いませんし、それこそ白菜と団子と別々に煮込んでもいいでしょう。お好きな方法でお楽しみ頂ければと思います。
用意するもの(概要)
白菜 8枚
鶏挽肉 380g
干し椎茸 7枚
人参 60g
ネギ 1/2本
味噌 大さじ1.5
片栗粉 大さじ1
玉子 1個
塩・胡椒 少々
かんぴょう 適宜
かつおと昆布で取った二番だし及び干し椎茸の戻し汁 500cc
酒 60cc
みりん 60cc
しょうゆ 80cc
作り方
ポイント1
鶏団子の味の決め手は味噌。味噌が入っているといないとでは、出来上がりがかなり違ってきます。塩・胡椒も加えてありますが、美味しさの秘密はやはり味噌でしょう。味噌を加えることで、鶏肉の臭みもなくなります。具材は干し椎茸に人参、ネギ。そして今回は白菜ロールにするため、あまった白菜の芯の部分もみじん切りにして入れてあります。鍋にする場合は白菜の芯は入れませんが、白菜入りの鶏団子は、普通の鶏団子より少し水分が多くてやさしい味わいになります。
ポイント2
白菜はキャベツと違って、葉に穴が空いている確率が高くなります。いざ包もうとすると、穴だらけでびっくり、なんてことも。結局2枚で1枚分しか包めないこともあります。葉の枚数と鶏団子の分量をきっちり合わせないのは、そのあたり、フレキシブルに対応したいという意味合いも。また、鶏団子にはつなぎで卵を使用しています。ロールキャベツの場合はパン粉を使って水分を吸収させますが、タネをあまり固くしたくないので(柔らかい方が美味しい)、パン粉は使用しません(片栗粉を使っています)。そのため、タネがどうしてもゆるくなってしまいます。白菜8枚に対して適当な鶏肉の分量は150gくらいでしょうか。ところがここに卵1個を加えて混ぜてみると、とても手で丸められる固さではありません。そこで鶏肉の分量を多くして扱いやすいタネを作り、ロール白菜プラス鶏団子という取り合わせで煮込むのです。もちろん、白菜の葉をふやせば、全てロール白菜になります。その辺はお好みで調節してください。
ポイント3
ポイント1でも紹介したとおり、鶏団子の具材は、干し椎茸と人参とネギ、それに白菜の芯。もちろんこれだけでも十分に美味しいのですが、ここにゴボウを加えると、また違った味わいになります。その場合、茹でたセリなどを一緒に盛りつけると、これまた相性バッチリ。鶏鍋の具が揃うわけです。こんな一風変わった応用編も、ぜひお試しください。
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