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蒸し野菜の松の実ソース(file335)

料理と器・杉江保枝

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ずいぶん前から蒸し野菜がブームです。ヘルシーさと手軽さが受けているのでしょう。ただ、添えるソースによってはカロリーはかなり高くなりそうな危険もあり、難しいところ。今回ご紹介するのは、薬膳などでお馴染みの松の実を使ったソースです。カロリー面にはいささか不安はあるもの、松の実は不飽和脂肪酸をたっぷり含んでおり、コレステロール値を下げる効果があると言われています。ミネラルも豊富で、美肌効果もあるとか。少なくともマヨネーズで食べるよりは健康的かな? もちろん味は美味。ミルサーやミキサーを使ってしっかりすり下ろした松の実は実にクリーミィ。そこに白ごま油(サラダオイルでも可)と黒酢、しょうゆを混ぜ合わせました。残念なことに松の実は現在高騰しており、やや手に入れにくくなっています。ちょっと贅沢な食品になってしまいましたが、もし手に入るようならぜひ試してみてください。

 

用意するもの(概略)

 

蒸し野菜

ブロッコリー 1/2個

にんじん 5センチ程度

エリンギ 1〜2本

かぶ 1株

 

ソース

松の実 大さじ2

白ごま油(またはサラダ油) 大さじ2

黒酢 大さじ2

しょうゆ 大さじ1

 

作り方

  1. 野菜を切る。ブロッコリーは小房に分け、かぶは葉を落として皮を剥き、六等分程度の櫛形に、にんじんは皮を剥き、エリンギと共に食べやすい大きさに切る。一度に蒸し上げるので、火の通りやすいものは大きめに、通りにくいものは小さめに切るよう心がける。
  2. 蒸し器を火にかけ、沸騰してきたら1の野菜を並べてフタをし、中火から強火で蒸し上げる。蒸し時間は野菜の種類や量によって変わるが、今回は5分弱。
  3. ソースを作る。松の実大さじ2をミルサーまたはミキサーにかけ、しっとりしてきたところでごま油大さじ2,黒酢大さじ2、しょうゆ大さじ1を加えてさらにすり混ぜる。
  4. 蒸し上がった野菜(竹串が通れば良い)を形良く皿に盛りつけ、3のソースを添えて卓に供する。

 

ポイント1

レシピにも書きましたが、野菜は一度に蒸し上げるので、切り分ける大きさに配慮しましょう。火の通りやすい野菜は大きめに、通りにくい野菜は小さめに切ります。今回ですと、ブロッコリーとかぶはやや大きめ、にんじんは小さめということになります。蒸し器を使って蒸しますが、電子レンジでも構いません。蒸し器のない方は、同じ大きさのおちょこを3個用意し、大きめの鍋の底に伏せて置いて、おちょこの上部がうまく顔を出すように水を張り、上に網を載せて野菜を蒸すといいでしょう。網がない場合は、ステンレスのザルに野菜をざっくり入れて、そのままおちょこの上に置いても構いません。蒸し時間は野菜の種類や量によって変わりますが、今回は5分弱。結構早く蒸し上がります。じゃがいものような火の通りにくい食材の場合は、切り方によっては20分以上かかることもあるようです。竹串が通ったら出来上がり、と心得てください。また、流行りのタジン鍋や、シリコン製の蒸し道具など、蒸し料理に関してはいろいろな調理器具が出回っていますので、そちらを使用しても構いません。

 

ポイント2

ソースに使用するのは松の実、白ごま油、黒酢、しょうゆ。白ごま油というのは、文字通り白っぽいごま油のことで、太白という商品名で売られていることが多いようです。さん生家で使用しているのは、小野田製油所の玉締め一番搾りで(下の食材コーナーを参照してください)、こちらは太白という名称ではありませんが、普通に白いごま油です。黒っぽいごま油は、白いごま油に比べると雑味が多く、香りもキツイので、白いごま油がない場合は、サラダオイルで代用してください。サラダオイルでも一向に構いません。ただし、お酢は普通のお酢より、やはり黒酢の方が美味しいみたい。これもどうしても手に入らなければ普通のお酢で構いませんが、できれば米酢など、柔らかい味のものをおすすめします。

 

ポイント3

野菜を蒸し上げたあと、鍋底に残っているお湯を見ると、うっすら色がついています。舐めてみると野菜の甘味がほんのりしみ出して、いいお味。もったいないな〜と思われたら、こちらはスープでどうぞ。火にかけて沸騰させ、ほんの少し鶏ガラスープを加えてコクを出し、塩・胡椒で味付けします。具はお好みで。例えば今回は蒸し野菜にかぶを使用していますが、葉の部分が余っていたので、このかぶの葉を具にしていただいてみましたが、とても美味でした。こちらも試してみてください。

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