料理と器・杉江保枝
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東北から関東における震災の影響で、先週は更新をお休みさせていただきました。流通もなかなか回復せず、繰り返される停電の影響も大きく、なかなか思うようにお料理できない方も少なくないかと思います。被災地の方のご苦労を思うと、ごちそうばかり食べてもいられない、という気分になりますが、こんなときこそ、元気な私たちは、より元気になって復興のお手伝いをしなければなりません。でも色々と不自由はあり、特に電力不足は深刻。テレビの料理番組などでも軒並み節電料理が紹介されていますが、良く考えてみると、私のレシピってほとんど電気を使っていないんですよね。鴨のローストさえフライパンとガスで作っております。なので今更節電というのもおかしなものですが、やはりあまり電気を使わない料理を考えてみました。
食材は、生物が手に入りにくい場合を考えてツナ缶を使用。また、お米も入手しにくいようですので、お腹をふくらませるために小麦粉を使っています。肉まんの肉あんの代わりにツナを入れたものですが、通常包子の生地はイースト菌で発酵させるところ、ベーキングパウダーでふくらませることで簡略化してあります。見た目はあまりキレイではありませんが、材料を切る、混ぜる、こねるなど、料理の醍醐味がいっぱい詰まっていますので、肩の力を抜いて、楽しんで作っていただきたい一品です。もちろん、味も抜群。肉まんよりカロリーが低いのもうれしいところ。辛子醤油をつけてお召し上がり下さい。
用意するもの(6個分 概略)
ツナ缶(イナバのライトツナ、ノンオイルタイプ)
小1缶(80g)
キャベツ 約100g弱
玉ねぎ 1/2個
塩 適宜
こしょう 適宜
ごま油 小さじ1(なくても可)
薄力粉 200g
ベーキングパウダー 小さじ2
砂糖 小さじ2
塩 小さじ1/2
打粉(薄力粉) 適宜
水 100cc
作り方
ポイント1
包子の成形はなかなか難しいものです。私の作品も写真の如し。でも味は同じですから、あまり神経質にならないほうがいいでしょう。成形の仕方は、ビデオなどでもたくさん公開されていますので、興味のある方は検索してみてください。「包子 包み方」でいくつか例が出てきます。生地は、イースト菌で発酵させていない分、伸びがよくありません。それもまた見た目の出来が悪い理由の一つ。でも、実際に食べてみるとわかりますが、市販の肉まんよりしっとり出来上がっていて、これはこれで美味。なかなかのものだと思います。
ポイント2
包子に包むあんはなるべく水分が少ないほうが望ましいので、キャベツは塩でもんでから使用します。とは言え、肉あんと違ってどうしても水っぽく、またまとまりが悪いのも事実。気になる方は、野菜をの量を減らしてツナを多くしてください。ツナだけでも構いません。レシピではごま油を加えていますが、これは風味づけ。油分が気になる方は、加えなくても結構です。
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