料理と器・杉江保枝
このエントリーのトラックバックURL:
http://3lives.net/mytest/mt5/mt-tb.cgi/1272
いわゆる鶏酢豚です。それって酢鶏ではないの? と突っ込みたくなる方もいらっしゃるでしょうが、とりあえず中間を取って、「新ごぼうと鶏肉の酢豚風」と名付けてみました。普通の鶏酢豚と違うのは、新ごぼうを加えてあるところ。香りと歯ごたえの良いごぼうは、鶏肉との相性はもちろんばっちり。和風でも洋風でも美味しい組み合わせですが、中華でもなかなかの名コンビぶりを発揮しております。酢豚を作るときは、材料を油で揚げるのがまず鉄則。特に豚肉は二度揚げするのがコツですが、そんなふうに本格中華を作るのは、家庭では大変なこと。特に私の家ではあまり揚げ物をしないので、大抵の場合、揚げ油が無駄になってしまいます。そこで今回は、やや多めのごま油をうまく使って、まず鶏を揚げ、ごぼうを揚げ、最後に残りの材料をさっと油通しして、油をうまく使いきり、なべをそのまま使用して調理するという方法を取りました。鶏は一度揚げですが、これで十分美味しく仕上がります。甘酸っぱいタレの中で、旨さをぎゅっと封じ込めた鶏肉が美味。そこに油通ししたことで適度に柔らかくなったごぼうが加わり、何ともいえないハーモニーを奏でます。腕に覚えのない方は、やや難しい料理ですが、出来上がりは馬鹿うまなので、ぜひお試しいただければと思います。
用意するもの(2〜3人前 概略)
新ごぼう 1本
鶏もも肉 150g
ピーマンと赤ピーマン 各1個ずつ
たまねぎ 1/2個
にんにく 1片
鶏もも肉の味付け用に
塩 小さじ1/2弱
胡椒 少々
紹興酒 小さじ2
小麦粉と片栗粉 各大さじ1
ごま油 大さじ3
水 250cc
顆粒鶏ガラスープ 大さじ1/2
三温糖 小さじ1
黒酢 大さじ1
しょう油 大さじ1
片栗粉 小さじ1.5〜2(同僚程度の水で溶く)
作り方
ポイント1
少ない油で調理するのがポイントです。わずか大さじ3の油で、揚げたり炒めたりをまかないます。普通のフライパンではそこが平らなので難しいのですが、中華鍋の場合はそこが窪んでいるため、これが可能になります。調理にはできれば中華鍋を使用してください。中華鍋がない場合は、油を多めに使用し、最後に野菜を引き上げた後、余分な油を取り除いてから改めて調理します。
ポイント2
鶏肉は紹興酒で味付けすることでとても柔らかくなりますが、その分、表面に水分をまとうことになるので、片栗粉だけをつけてあげるとかなりはねます。そこで小麦粉でまず水分を吸いとってコーテイィングを施し、それから片栗粉をつけて揚げます。揚げるときは中温で。高温の油でははねるのはもちろんですが、表面があまりカリッとならず、中身もベチャッとした仕上がりになってしまいます。このあとスープで煮ることを考えると、どうしてもカリッと仕上げたいところ。油が高温にならないよう、よくよく注意しながら、時間をかけてカリッと仕上げてください。
ポイント3
ごぼうは水分を良く吸いとってから油に入れましょう。油の温度は、鶏肉よりやや高め。いわゆる素揚げですが、大学芋のように表面がカリッとなってきますので、やや色づき始めたら油から引き上げるタイミング。全体を箸で混ぜあわせるようにして、満遍なく火が通るように揚げていきます。ごぼうを揚げた後、残った油でピーマンとたまねぎに油を通します。ほんの少量の油ですが、ここで油通しをすることで、ただ炒めるだけでは失われがちなシャッキリ感がきちんと残ります。
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://3lives.net/mytest/mt5/mt-tb.cgi/1272
レシピを検索 |
食材や調理方法、料理名などを入力すると、 |
最近のレシピから
コメントする