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生ハムとキャベツのゼリー寄せ(file359)

料理と器・杉江保枝

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暑い季節にうれしいゼリー寄せのご紹介です。今回使用したのはキャベツと生ハム。キャベツは蒸して、生ハムと共に型にミルフィーユ状に重ね、コンソメゼリーを流し入れて冷蔵庫で冷やし固めます。柔らかくて甘みのあるキャベツと、塩味の効いた生ハムのコラボレーションがたまりません。そこにツルッとしたゼリーの舌触りが加わるわけですから、想像しただけで美味しく感じます。生クリームを添えて、全体を良く混ぜ合わせて食べてください。コンソメゼリーと生クリームの相性もバッチリです。上級者用としてありますが、市販の顆粒コンソメを使っていますので味付けに苦労するわけではありません。手順さえ踏めば誰でも作れます。やや手間はかかるものの、見た目の豪華さは拍手もの。ぜひ試してみてください。

 

用意するもの(17センチのパウンド型1台分)

キャベツ 1/2個

生ハムロース 8枚

水 180cc

顆粒コンソメ 5g(マギーの無添加コンソメ使用)

粉ゼラチン 小さじ2

水 大さじ2

生クリーム 適宜

 

作り方

  1. キャベツ1/2個は芯を落として4ブロック程度に分け、沸騰した蒸し器に入れて15分程度蒸す。
  2. 蒸しあがったキャベツはザルなどに取り、自然に冷ましておく。
  3. 粉ゼラチン小さじ2は大さじ2の水を加えてかき混ぜ、4〜5分ふやかしておく。
  4. 鍋に水180ccを入れて沸騰させ、顆粒コンソメ5gを加えて溶かし、一度火を止めて70℃くらいまで温度を下げ、3でふやかしたゼラチンを加えて全体をよく混ぜ合わせておく。
  5. 17センチのパウンド型を用意。まずはキャベツを敷き詰める。全体の1/5程度の量。大きい場合は適当に折り曲げ、表面が平らになるよう重ねる。次に生ハムロース2枚を並べ、さらに1/5量程度のキャベツ、生ハム、キャベツ・・・・の順番で重ねる。最後がキャベツになるようにすること。
  6. 5に4で作ったゼリー液を流し込む。へらなどで端のところに隙間を作りながら少しずつ流す。全量は無理なので、型の口のところまで来たら流し終わり。残った分は盛り付けに使用するので、別の器などに流しておく。
  7. パウンド型、別の器のゼリー液、共にラップをして冷蔵庫で冷やし固める。
  8. 固まったゼリー寄せは、ぬるま湯などで周囲を温めて外し、1センチ程度の暑さに切り分ける。
  9. さらに生クリームを敷き、切り分けたゼリー寄せを盛り付ける。
  10. 別の器のゼリー液をスプーンなどでこそげ、包丁で適当に細かく切って皿の上からまぶして出来上がり。

 

ポイント1

キャベツは茹でると水っぽくなり、また全体に火を通すのにも時間がかかるので、蒸したほうがおすすめです。半分のキャベツをさらに半分に切って芯を取り除き、手で開いてブロック分けします。蒸し時間は沸騰した蒸し器に入れて15分程度です。蒸しあがったらザルなどに取って自然に冷まします。

 

ポイント2

ゼリーは固めに作ります。キャベツからも水分が出るので、柔らかいとうまく固まりません。基本的にコンソメゼリーはやや固めがお勧めです。盛りつけたあと、室温ですぐに溶けてくるようだと盛り付けが台無しになってしまいます。型に流し入れるときは端から少しずつ。むらなく流すために同じ場所ばかりでなく、四辺それぞれから流し込むようにしてください。

 

ポイント3

型から出すときは型ごとぬるま湯などに浸して周囲を少し溶かして外しますが、外した段階でちょっと崩れるようなら、一度外したものに丁寧にラップをしてもう一度冷蔵庫に戻します。周りのゼリーが固まると扱いやすくなります。

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