料理と器・杉江保枝
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梅干しを自宅で漬けているので、副産物としてゆかり粉がたくさん出来上がります。忙しい朝のおにぎりなどに重宝しますが、もちろんお料理の素材としても活躍します。今回ご紹介するのは、天ぷらのころもにゆかりを混ぜて揚げるという調理法。青のりを入れて揚げる磯辺揚げのゆかり版とでもいいましょうか。タネに使ったのは鶏のささみ。あっさりとして柔らかいささみは、ゆかりとよく合います。ただ、食べた瞬間は、ゆかりとはわからないかもしれません。ほんのりとした酸味と香りが口に広がり、これが何とも爽やかです。とても上品な味わいで、お酒やビールのおつまみとしてもお勧めですが、お弁当のおかずとしても重宝しそう。ぜひお試しを。
用意するもの(概略)
鶏ささみ 3〜4本
塩・胡椒 少々
薄力粉 60cc〜100cc
水 60cc〜100cc
卵の白身 1個分
ゆかり 大さじ1
揚げ油 適宜
作り方
ポイント1
ころもに卵をまるごと使ってしまうと、黄身の作用でどうしても色がつきやすくなります。色がついてしまうとゆかりが見えなくなってしまうので、見た目が台無しです。そこで今回は白身のみを使用。また、揚げる温度もやや抑え気味にして、白っぽく揚げあがるようにします。ただ、あまり温度が低すぎると、ベチャッとなってしまうので、常にタネの周りがふつふついっているよう温度調整をこまめに行いましょう。また、ささみが分厚すぎると揚げるのに時間がかかってしまい、やはり色がつきやすくなります。ささみは5ミリ程度の暑さで薄くそぎ切りにして使ってください。
ポイント2
ころもはやや固めに作ります。ささみにしっかりころもをまとわせたいからです。ころもが厚いとしつこくなりそうな気がしますが、ゆかりの作用があるので、全く気になりません。フリッターを揚げるような心持ちで揚げてください。
ポイント3
鶏には下味をつけます。ゆかりの塩気があるので、下味は必要無いように思えますが、やはり出来上がりには差が出ます。ほんのちょっとの下味が、ささみの味を活かすのです。また、ゆかりは思ったほどしょっぱく感じません。むしろ酸味と香りが先に立ちます。ただ、塩気は十分にあるので、召し上がるときは何もつけずにそのままどうぞ。
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