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さつまいもとレーズンの甘煮(file369)

料理と器・杉江保枝

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さつまいもの美味しい季節になってきました。そのまま甘煮にしてももちろん美味しいのですが、今回はレーズンを加味。甘味にははちみつを使用して、ちょっと贅沢で上品な一品に仕上げました。さつまいももレーズンもはちみつも、実は気持ちが落ち込んでいるときに効果のある食材。やさしい甘みや酸味が、ささくれだった神経を鎮めてくれるようです。さらにさつまいもとはちみつは、胃が弱っているときにもおすすめ。心身ともに疲れているな、と思ったら、こんな料理を口にしてみてください。さつまいもとはちみつの甘味の中に、レーズンの仄かな酸味が溶けこんで、心がほんわかしてきます。甘いけれどおかずになり、またちょっとしたお茶うけにも重宝します。

 

用意するもの(概略)

さつまいも 600g

レーズン 80g

レーズンをふやかす水または日本酒 40cc

ダシ 500cc

日本酒 60cc

はちみつ 大さじ3

塩 少々

レモンの絞り汁 大さじ1

 

作り方

  1. レーズンは軽く水洗いをしたあと、40ccの水または日本酒に浸して柔らかくしておく。
  2. さつまいもは皮を剥き、食べやすい大きさに切り分け、水に晒してアクを抜く(今回は大ぶりのものを使用したため、皮を剥いたが、そのまま使用しても良い)。
  3. アクを抜いたさつまいもを鍋に入れ、ダシ500ccと、レーズンをふやかしておいた汁を加えて火にかけ、沸騰してきたら酒60ccを加える。さらに沸騰してきたら、はちみつ大さじ3と塩少々を加え、クッキングペーパーなどで落し蓋をして、やや強めの中火で15分ほど煮込む。
  4. さつまいもに火が通り(竹串を差してみてすっと通れば良い)、汁が半分ほどになったらレーズンを加え、さらに数分煮込む。
  5. レーズンに火が通ったら、紙の落し蓋を取り除いてレモン汁大さじ1を全体にかけまわし、火を少し強めて鍋を揺すりながら水分を飛ばす。水分が底に少し残る程度で火を止める(汁は盛りつけるとき照りを出すのに使う)。
  6. 器に盛り付け、上から汁をかけて全体に照りを出し、卓に供する。

 

ポイント1

 

今回はちょっと大ぶりのさつまいもを使用したので、皮を剥いて煮ました。その方が見た目も綺麗に仕上がりますが、栄養的な観点から考えれば、皮付きで煮たほうが良いでしょう。どちらでもお好きな方を選んでください。ちなみに使用したのはベニアズマです。

 

ポイント2

甘味ははちみつを使用。砂糖で代用してもかまいません。はちみつを使った方が上品な味わいになります。また、砂糖で軽く甘味をつけて、仕上げにはちみつを加える方法もあります。はちみつの滋養分をしっかり摂るには、実はあまり加熱するのはお勧めできません。75℃以下で調理するのが理想的。従って、少し冷めたころ、仕上げに入れるという手法がありますが、甘くなりすぎるリスクもあり、また溶けにくい場合もあるので注意しましょう。

 

ポイント3

レーズンは、少しふやかしてから使用します。ふやかすのは水でも日本酒でも可。そのまま使ってもかまいませんが、ふやかしてから煮付けたほうが当然柔らかく仕上がります。はじめから一緒に煮てしまうと、色がにじみだして全体が汚くなるので、さつまいもが煮上がったあとに加えます。最後にレモン汁を加えてちょっと酸味を加味すると、味がさわやかになります。

 

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これまでのコメント[2]

わあ、立て続けに投稿、ありがとうございます〜。

ぜひ作ってみてください。

そうそう!
お友達の息子くんが 芋ほり遠足に行って おすそ分けくれたんです♪
さそっくレーズン買って作ってみようかな^^

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