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豆腐と鮭のキッシュ(file373)

料理と器・杉江保枝

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見た目に可愛らしく、しかも美味しいキッシュは特に女性に人気のメニュー。でも、バターを使ったタルトに、卵&チーズ&生クリームたっぷりの生地を流しこんで焼いたキッシュは、当然高カロリー。ダイエット中ともなれば、食べるのにちょっとためらうこともあるでしょう。そこで今回は、生地に豆腐を混ぜ込みカロリーダウン。底に敷くタルトの代わりに高野豆腐を一工夫したものを使い、炭水化物もカットしましました。具に選んだのは今が旬の鮭。ベーコンの代わりに鮭を使うことで、ここでもカロリーを抑えてみました。お料理に慣れていない方にはちょっと面倒かもしれませんが、小さく切り分けて冷蔵庫に保存しておけば数日はもちますから、時間があるときに作っておくと便利です。保存しておいたキッシュを食べるときは、電子レンジやオーブントースターで軽く加熱し、ほのかに温かいところをいただきます。

 

用意するもの(18センチのタルト型1台分)

 

下に敷く生地

高野豆腐 3枚

卵 1個

水 30cc

オリーブオイル 小さじ3

 

アパレイユ(卵液)

卵 2個

豆腐 190g

生クリーム 60cc

モッツァレラチーズ 100g

塩・胡椒 適宜

 

生ジャケ 1切れ

塩・胡椒 少々

オリーブオイル 適宜

 

作り方

  1. 豆腐は厚手のキッチンペーパーに包んで500Wの電子レンジで2分加熱し、ペーパーを取り替えて上にバットなどを載せ、さらに軽い重し(水を張った小ぶりのボウルなど)をして、1〜2時間かけて水抜きをする。
  2. 高野豆腐はそのままフードプロセッサーにかけて細かい粉状にする。
  3. 卵1個に水30ccを加えて良くかき混ぜておく。
  4. 2の高野豆腐の粉に3の卵液を加えて混ぜあわせ、そのまま10分放置してふやかす。
  5. 4にオリーブオイル小さじ3を加えてさらによく混ぜ合わせる。
  6. 18センチのタルト型を用意し、5を全体に敷き込む。タルト生地のようにまとまってはいないので、均等に広げながら敷く。側面は指で押しこむようにする。
  7. 180度に余熱したオーブンで6を10分間焼く。焼きあがった生地は、膨らんでいることがあるが、粗熱が取れるに従って自然にしぼんでくるので、手で押し下げてやれば良い。
  8. 生鮭は1センチ角に切り、軽く塩・胡椒をしたあと、オリーブオイルで炒めておく。
  9. アパレイユを作る。水切りをした豆腐をフードプロセッサにかけてペースト状にしたあと、卵2個と生クリーム60ccを加えてさらに良くすり混ぜる。
  10. モッツァレラチーズを細かく刻んでおく。
  11. 9をボウルに移し、10のモッツァレラチーズを加えてよく混ぜ、塩・胡椒で味付けする。
  12. 7で焼きあがった生地の上に8で炒めた鮭をバランスよく並べ、上から11を流し込む。
  13. 180度に余熱したオーブンで、25分焼けば出来上がり。出来上がりは膨らんでいるので、粗熱が取れるまで放置。まだ熱が残っている状態で型から外し、お好みの大きさに切り分けていただく。

 

ポイント1

タルト生地の代わりに、高野豆腐を使ってみました。粉状にした高野豆腐に、卵を加えて焼くという手法です。やや固めに仕上がるのが難点ですが、柔らかくしたい場合は、卵と一緒に加える水分を多くします。ふやかす時間も眺めに取れば、柔らかくなります。ただし、その分生地自体もやわらかくなるので扱いが面倒になります。生地を寝かせる手間がないこと、タルト生地には必要な重しをして焼かなくてよいなどのメリットはありますが、歯ざわりがよくないこと(ゴムのように弾力があり、やや固め)、型に敷くのが面倒といったデメリットがあります。サクサクした感触を味わいたい方は、タルト生地をお使いください。市販のパイ生地を使っても結構です。

 

ポイント2

豆腐は絹でも木綿でもかまいません。今回は絹ごしを使用。電子レンジで加熱したあと、時間をかけてじっくり水抜きをします。卵や生クリームと共にペースト状の生地に仕立て、モッツァレラチーズを加えたあと、塩・胡椒で味付けします。モッツァレラチーズは、ピザ用のチーズで代用しても構いません。塩・胡椒の分量はお好みで。アパレイユを味見して加減します。

 

ポイント3

生鮭は、軽く塩・胡椒をしたあと、オリーブオイルで炒めて使用します。具は生ジャケのみですが、お好みで春菊や三つ葉などの野菜を加えても構いません。また、ベーコンを使用してもいいでしょう。季節に合わせた具を入れて楽しんでみてください。

 

 

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