料理と器・杉江保枝
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イカのわたを使った珍しいペーストです。イカのわたと言えば何と言っても塩辛。そのためどうしても和風のイメージが付きまとうようですが、こちらはブランデーを利かせた洋風の一品。フランスパンなどにつけていただきます。もちろんそのままでも十分ワインのつまみになりますし、日本酒にもよく合います。イカのわたは新鮮でなければ使えませんが、今回使用したのは塩漬けして冷凍したもの。和風の割烹などでは、これを薄切りにして酒のつまみとして出す店もあります。ちょっとした珍味ですが、料理の材料としても重宝。イカのわた炒めや、パスタソースに応用できます。このイカわたを、裏ごししたじゃがいもと生クリームに合わせます。タラモサラタのイカわた版のような感じです。ちょっと面倒ですが、出来上がるとその上品さには驚かされます。「これ何だ?」とおもしろがらせるにはぴったり。ぜひお試しください。
用意するもの(概略)
イカのわた(塩漬けにしたもの) 1本
じゃがいも 3個
生クリーム 60〜100cc
白こしょう 少々
ブランデー 小さじ1
小ねぎ(飾り用) 適宜
作り方
ポイント1
イカのわたは新鮮なものを塩漬けにします。塩はかなり多めに振り、3〜4時間漬け込んだあと、軽く水洗いして冷凍します。冷凍しても不思議とカチンカチンにはなりません。取り出してすぐの状態で包丁も入りますし、皮にハサミも入ります。皮を剥いだら、自然解凍してもかまいませんし、レシピのように電子レンジを使ってもかまいません。
ポイント2
イカわたにかなり塩分があるので、ペーストを作る際には改めて塩味は付けません。ただ、味見して足りないようなら、塩をしてもいいでしょう。わたの生臭さはブランデーで取ります。ブランデーはお好みで量を増やしても構いません。
ポイント3
じゃがいもの裏ごしは面倒ですが、するとしないとでは舌触りがまったく違ってきます。ただマッシュするより、流行り裏ごししたほうが美味しく上品に仕上がります。イカのわたもできれば裏ごししてください。そのままだとダマになり、生臭さが残ってしまいます。茶こしに入れて、スプーンでかき回せば簡単に裏ごしできます。生クリームの量はお好みで増減しましょう。作りたては柔らかくても、冷蔵庫に入れると硬くなるので、やや多めに入れたほうがよさそうです。
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