料理と器・杉江保枝
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生麩といえば高級食材。精進料理にちょこっと入っていたり、椀物のタネに添えてあったりして、意外と身近なところでもよく見かけます。刺し身や田楽、煮物などにも使われます。一番馴染み深いのは緑色のよもぎ麸でしょうか。もみじや梅など模した、色とりどりの生麩も綺麗ですね。そんな生麩を家庭で手作り。大元の材料はグルテンですから、グルテンさえあれば意外と簡単に作れます。ただ、このグルテンが曲者。小麦粉をこねて寝かしたあと、晒しなどに包んで、水の中でひたすら揉んで揉んで取り出します(興味のある方はこちらをご参照ください。http://ws-plan.com/tsukuru/namafu.html)。こうして作った生麩は確かに美味しいけれど、いやはや時間も労力もかかりすぎ。そこで今回は市販のグルテンパウダーを使った作り方をご紹介します。グルテンパウダーは小麦たんぱく。パンを作る際など、具材が多すぎるなどして膨らまない場合などに補助的に使われます。米粉パンなどにもよく使われるので、最近はだいぶおなじみになってきているのではないでしょうか。製菓材料店で売っていますが、小売店でてにはいらない場合は、ネットで検索すればいくらでも商品がヒットしますので、そちらをご活用ください。ちなみに、味はモチっとしてなかなかの美味。わさび醤油などでそのまま食べても良し、煮物に使用しても美味しく食べられます。また今回はチーズ入の生麩もご紹介。こちらはマヨネーズをつけると良いおつまみになります。
用意するもの(概略)
白い生麩(プレーン)
グルテンパウダー 50g
白玉粉 25g
水 75cc
チーズ生麩用にスティックチーズ1本
ゆかり生麸(ゆかり粉入り)
グルテンパウダー 50g
白玉粉 25g
ゆかり粉 小さじ2
水 75cc
チーズ生麩用にスティックチーズ1本
作り方
ポイント1
グルテンパウダーと白玉粉は、予め混ぜあわせてから水を加えてこねます(分量は2:1。グルテンが2で白玉粉が1です)。グルテンだけを水でとくと粘りが強すぎて、他の粉を寄せ付けなくなってしまいます。ゆかり粉なども最初に一緒に混ぜてしまってください。ゆかりの他、青のりやごまなども混ぜることができますが、すべて最初の時点で一緒に混ぜ合わせるようにしましょう。人参などの野菜のペーストを混ぜることもできます。この場合は水と一緒に加えてください。
ポイント2
粘りが強いのでこねるのにやや骨が折れますが、そのぶん、ちょっと乱暴に扱っても大丈夫。いじめる気持ちでガンガンこねてください。なかなかなめらかにならないようなら、両手で引っ張ってみるなどしててみると良いでしょう。
ポイント3
クッキングシートの上に乗せて茹でるのは、どうしても鍋肌にくっつきやすいから。どぼんとそのままお湯に投じてしばらくするとシートが自然に剥がれます。剥がれたら鍋にくっつくことはありませんので、シートは取り除いてください。また、チーズ入のように、全体をシートで覆って茹でると、表面もなめらかな仕上がりになります。お好みで調節しましょう。
ポイント4
特にチーズ入りは、よく冷やしたほうが切りやすいので、氷水にとったあとは必ず冷蔵庫で冷やしてください。出来立ても美味しいのですが、包丁が入りにくいという難点があります。冷えると少し固くなって扱いやすくなります。
ポイント5
生麩は刺身のほか、椀物のたねや煮物の具材、佃煮などにも使えます。オーブントースターで焼いて好みの味噌だれをかければ田楽になります。いろいろとためしてみるのも楽しいでしょう。
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