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きゅうりとオクラのすり流し(file401)

料理と器・杉江保枝

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暑さが厳しくなるにつれ、冷たい料理が恋しくなってきます。そこで今回は、つるりとした舌触りがうれしいきゅうりとオクラのすり流しをご紹介。すり流しは、枝豆などをすり鉢ですりつぶし、だしでのばして作るお料理ですが、今回使用するのはきゅうり。きゅうりはすり鉢で当たるわけには行きませんので、そのまますりおろして使用します。体熱を取る作用があるきゅうりは、熱中症対策にうってつけ。軽く暑さに当たったときなど、このすり流しをいただくと少し気分が良くなります。さらに粘りのあるオクラも加えてあるので、夏のスタミナ補給にも最適。食欲がないときでも、これならツルンと食べられます。きゅうりの青臭さが苦手な方は、食べる際にポン酢やお酢などをちょっとだけ加えると良いでしょう。もちろん、この上品な味わいはお酒にもマッチします。よく冷えた日本酒や白ワインと一緒にお楽しみください。

 

用意するもの(3〜4人分)

きゅうり 2本

オクラ 5本

一番だし 120cc

みりん 小さじ1.5〜2

塩 小さじ0.5強〜1

片栗粉 小さじ1

 

作り方

  1. きゅうりはヘタを落としてすりおろす。
  2. オクラは軽く塩をして板ずりしたあと、熱湯でさっと茹で、ザルにとって流水にさらして冷まし、小口切りにしておく。
  3. 小鍋に一番出し120ccを入れて火にかけ、沸騰してきたらみりん小さじ1.5〜2を加え、さらに煮立ってきたら塩小さじ0.5強〜1を加える。
  4. 3に1ですりおろしたきゅうりを加え、ざっと火を通す。煮立ってきたら味見をして、塩が足りないようなら足す。
  5. 片栗粉小さじ1を同量の水で溶き、4にとろみを付ける。
  6. とろみが付いて片栗粉が煮えたら火を止め、仕上げに2のオクラを加えて全体を混ぜ合わせれば出来上がり。粗熱を取ったあと、冷蔵庫で冷たく冷まして卓に供する。

 

ポイント1

すり流しには一番だしを使用します。もともとすり流し自体がお吸い物の一種のようなものですので、香りの良い一番だしを使って上品に仕上げます。味付けは色合いを綺麗に仕上げるため、みりんと塩で。塩の代わりに淡口醤油を使ってもかまいません。冷たくしたときに美味しく感じるように、やや濃い目に味付けします。すりおろしたきゅうりを入れたら、さっと煮立たせ、味見をして味を整えて仕上げます。

 

ポイント2

 

オクラは生でも食べられる野菜ですが、生だとエグミが気になります。茹でればエグミは消えますが、ただ茹でるのではなく、軽く塩をして板ずりしてから茹でるとより一層美味しくなります。またこのほうが柔らかく仕上がります。オクラは前もって茹でてあるので、火を泊めてから仕上げに加えるようにします。

 

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