料理と器・杉江保枝
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暑さが厳しくなるにつれ、冷たい料理が恋しくなってきます。そこで今回は、つるりとした舌触りがうれしいきゅうりとオクラのすり流しをご紹介。すり流しは、枝豆などをすり鉢ですりつぶし、だしでのばして作るお料理ですが、今回使用するのはきゅうり。きゅうりはすり鉢で当たるわけには行きませんので、そのまますりおろして使用します。体熱を取る作用があるきゅうりは、熱中症対策にうってつけ。軽く暑さに当たったときなど、このすり流しをいただくと少し気分が良くなります。さらに粘りのあるオクラも加えてあるので、夏のスタミナ補給にも最適。食欲がないときでも、これならツルンと食べられます。きゅうりの青臭さが苦手な方は、食べる際にポン酢やお酢などをちょっとだけ加えると良いでしょう。もちろん、この上品な味わいはお酒にもマッチします。よく冷えた日本酒や白ワインと一緒にお楽しみください。
用意するもの(3〜4人分)
きゅうり 2本
オクラ 5本
一番だし 120cc
みりん 小さじ1.5〜2
塩 小さじ0.5強〜1
片栗粉 小さじ1
作り方
ポイント1
すり流しには一番だしを使用します。もともとすり流し自体がお吸い物の一種のようなものですので、香りの良い一番だしを使って上品に仕上げます。味付けは色合いを綺麗に仕上げるため、みりんと塩で。塩の代わりに淡口醤油を使ってもかまいません。冷たくしたときに美味しく感じるように、やや濃い目に味付けします。すりおろしたきゅうりを入れたら、さっと煮立たせ、味見をして味を整えて仕上げます。
ポイント2
オクラは生でも食べられる野菜ですが、生だとエグミが気になります。茹でればエグミは消えますが、ただ茹でるのではなく、軽く塩をして板ずりしてから茹でるとより一層美味しくなります。またこのほうが柔らかく仕上がります。オクラは前もって茹でてあるので、火を泊めてから仕上げに加えるようにします。
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