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春菊の茎のきゃらぶき風炒め煮(file288)

料理と器・杉江保枝

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少し前に春菊の茎を使った佃煮風の煮物をご紹介しましたが(file284)、今回はもっと手軽に作れる炒め煮を紹介します。きんぴらなどを作るのと同じ要領ですが、出来上がりにはちょっとびっくり。何も言わずに召し上がっていただくと、たいていきゃらぶきの佃煮と間違われます。香りはもちろん春菊なのですが、しゃきしゃきした歯触りはきゃらぶきと一緒。やや濃いめに味付けてありますので、ご飯が進むこと間違いなし。もちろん酒のつまみとしても最適です。難を言えば、春菊の葉を使った残り物を利用しているので、量が作れないこと。鍋のシーズンも終わりに近付き、春菊をたくさん食べる機会もどんどん減っていきますが、もしも春菊を食する機会がありましたら、ぜひ試していただきたい料理です。

 

用意するもの(概要)

春菊の茎 2把分

ダシ 大さじ2

醤油 大さじ1

みりん 大さじ1

ごま油少々

 

作り方

  1. 春菊の茎は2センチほどの長さに切っておく。
  2. 小鍋を火にかけ、温まってきたらごま油少々を引き、1の春菊を軽く炒める。
  3. 2にダシ大さじ2、醤油大さじ1、みりん大さじ1を加え、箸でさばきながら水分がなくなるまで中火で煮る。
  4. 水分がある程度なくなったらやや火を強めて仕上げる。煮る時間が長くなるとしゃきしゃきした歯触りが損なわれるので、なるべく短時間で煮上げる。

 

ポイント1

煮る時間がかかりすぎると、しゃきしゃき感がなくなります。しかし、調味料がうまくからんで染みないと美味しくありません。そのため、箸でさばきながら全体に均等に味が染みるように煮上げます。手早く仕上げるため、調味料の量も抑えてありますので、ほったらかしにすると焦げることもあります。なるべく目を離さないようにしながら調理しましょう。

 

ポイント2

ダシやしょうゆの量は、春菊の茎の量によって調節してください。ダシやしょうゆが多すぎると、煮る時間が長くなってしまい、しゃきしゃき感が台無しになってしまいます。なお、春菊の量は2把分となっていますが、袋入りで売られている春菊を想定しています。春菊を使う料理というのは、鍋以外には案外思い付かないものですが、胡麻和えなどもとても美味しいし、味噌汁の具にしても香りが楽しめます。特に胡麻和えは、茹でた春菊を使うので、あっという間に1把くらいは食べてしまいます。茎が残ったら、ぜひこの炒め煮を作ってみてください。

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