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セロリの炒り卵(file327)  

料理と器・杉江保枝

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セロリが入った炒り卵。さん生の大好物です。ずいぶん以前にネギ入りのスクランブルエッグをご紹介しましたが、今回はそのセロリバージョン。ただし、こちらはスクランブルエッグではなくあくまでも炒り卵。なのでダシとしょうゆで予め味付けをして、箸でぽろぽろになるまで煎りあげてあります。ダシが入っているのでうま味は十分。このままご飯にざらっとかけていただくと、何杯でもお代わりできそうです。セロリは粗みじんに刻んで卵液と一緒に調理しますので、作り方も簡単。炒め鍋(中華鍋がおすすめ)をしっかり熱するのがポイントで、あとは根気よく煎りあげるだけ。初心者の方も、怖がらずに挑戦してみてくださいね。

 

用意するもの(2〜3人分・概略)

卵 3個

セロリ 1枝(葉も含む)

だし汁(一番) 大さじ1

しょうゆ 大さじ1

ごま油 大さじ1

 

作り方

  1. セロリは筋を取って粗みじんに刻む。葉の部分も一緒に使用。葉ももちろん粗みじんにする。
  2. ボウルに卵3個を割り入れて良くかき混ぜ、1のセロリ、ダシ大さじ1、しょうゆ大さじ1を加えてさらに良く混ぜ合わせる。
  3. 炒め鍋を火にかけ、温まってきたらごま油大さじ1を入れ、鍋肌全体に馴染ませ、2の卵液を一気に入れる。
  4. 卵の周辺が白っぽくふつふつとしてきたら、箸で全体をかき混ぜる。鍋を揺すりながら、箸をこまめに動かして、焦げ付かないように根気よく煎る。火は強めだが、焦げ付きそうなら少し弱めるなど、自分で調節を心がけると良い。水分が飛んで、全体にほろほろとなったら出来上がり。皿に盛りつけ、卓に供する。

 

ポイント1

炒め鍋は強火に耐えられるものを使用してください。弱火で炒めようとすると焦げ付くことがありますし、時間もかかる上、仕上がりがべちょっとなってしまいます。必ず強火で調理することが大切です。今回は中華鍋を使用し、鍋の上から手をかざして熱く感じたら油を入れ、全体を馴染ませ、油から煙が立ってきたら少し火を弱めて、卵液を一気に投じます。この時点で鍋の温度が下がるので、再度火を強めます。卵の周囲から箸を入れて、火が通った部分を鍋肌からはがすような気持ちで全体を混ぜ合わせます。鍋を前後に揺すりながら、ちゃっちゃっとかき混ぜましょう。底に焦げ付く前に箸ではがす、という気持ちでやります。卵に油が馴染めば決して焦げ付くことがないので、あとは水分をきっちり飛ばして出来上がりです。

 

ポイント2

味付けはダシとしょうゆ。大さじ1ずつの分量です。ダシは香りの良い一番ダシを使用。市販の液体ダシを薄めて使っても構いません。また、ダシの代わりにブイヨンなどを使うと洋風の味付けになります。その場合は塩分を控え目に。味付けもしょうゆより塩・胡椒が合っているかもしれません。

 

ポイント3

セロリは茎の部分に加えて、葉の部分も使用していますが、香りが苦手な方にはちょっとキツイ味かも知れません。その場合は、葉の部分は使用せずに作ってみてください。葉が入っているといないのとでは、かなり香りが違ってきます。出来上がりももう少し白っぽい感じになります。

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