料理と器・杉江保枝
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戻りがつおのシーズンになりました。脂の乗った美味しいかつおがたくさん出まわっています。刺し身やたたきでいただくのが定番ですが、家族が少ないと柵(さく)で買うのはためらってしまいます。でも、火を通しても美味しいのがかつおの優れた点。だったら思い切って柵で買い、半分は刺身に、残りはなまり節にするというのはいかがでしょうか。なまり節は生のかつおを蒸したりゆでたりして加熱したもの。なまり節として加工されたものが売られている場合もありますが、自分で作ったなまり節の方がやはり美味。柔らかくて、香りが良くて、何と言っても味が良い。しかも作り方は意外と簡単です。今回はそのなまり節ときゅうりを合わせたあっさりサラダをご紹介。単純にマヨネーズと和えてもいいのですが、こちらの方がかつおの味がしっかり引き立って、しかもさっぱりとお召し上がりになれます。ぜひ試してみてください。
用意するもの(概略)
かつお 1/2柵
塩 少々
きゅうり 2本
水 200cc
塩 小さじ2
白ゴマ 大さじ1
ごま油 大さじ1弱
黒酢 大さじ1弱
しょうゆ 大さじ1弱
作り方
ポイント1
前々回、かつおのステーキをご紹介した折にも書きましたが、かつおを美味しく食べるコツは、まず血合いを丁寧に取り除くことです。市販されている柵取りのかつおには血合いがかなり残っていますので、そぎとるようにして取り除きます。また、なまり節として市販されているものにも血合いが入っています。血合いをつけたまま茹でれば、全体に生臭くなるので、やはり茹でる前に血合いを取り除いたほうが美味しく仕上がります。自分で作ったなまり節が美味である理由はここにあります。また、茹でる前に軽く塩をすると、かつおの味が良くなります。なまり節は他の料理にも使える便利な食材ですから、おいしい作り方を覚えておくと便利です。
ポイント2
なまり節ときゅうりは相性が抜群。単純にマヨネーズと和えても美味しくなります。マヨネーズ好きの方は試してみてください。また今回は、サラダというよりは、和え物風に作ってありますが、味付けに自身のない方は、市販の和風ドレッシングを合わせるだけでもかまいません。なまり節の作り方さえマスターしていれば、いずれも美味しく出来上がります。
ポイント3
きゅうりは薄切りにして濃い目の塩水にさらしてから水を絞って使用します。塩もみする方法もありますが、力強くもんでしまうと形が崩れてしまいます。濃い目の塩水にさらしても、きゅうり自体が非常にしょっぱくなるわけではありませんので、こちらのやり方をお勧めします。
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